シュガースパイス
――…
「もう帰んの?」
「えぇ…真琴にも黙って無断外泊しちゃったし…」
結菜は悪そうに苦笑いをしながら、脱ぎ捨てられている服を着る。
そんな顔すんなよ…
帰したくなくなる。
「……まだ帰るなよ…もう少し一緒にいたい…」
俺はワンピースを着る結菜を後ろから抱き締めた。
「ダメよ…また今度……」
「聞こえない」
俺は低く呟くと、結菜の首筋に舌を這わせた。
「あっ…」
すると結菜は甘い声を漏らした。