シュガースパイス
どうしようもない気持ち
「翔、どうしたんだよその顔…」
歩が椅子に乗ったまま、俺に寄ってきた。
「は?何が?」
俺はキーボードを打つ手を止め、歩を見た。
「すっげぇ疲れた顔してるぞ?なんかあったのか?」
なんかあったのか…か。
まぁ、あるっちゃあるけど。
お前には話せねぇよ。
「仕事が立て込んでて疲れてるだけだ。悪かったな、心配掛けて」