Sorcery Game
数分後、なんとか無事にテストは終わり、俺達はある討論をしていた。
「別にいいだろ!
カンニングなんてばれやしないって!
このドラゴン龍二様に間違いはなぁい!」
陸上部の五十嵐慎の答案を見ていたのを、原野里美に見つかった龍二が、声を張り上げた。
「俺も別に良いと思うけどなぁ…」
進が何となく言った一言で、この後大変なことになるとは、誰も予想しなかっただろう。
いや、進のこの一言に同意して、里美に暴言を吐いた連中が、大変なことになるとは…かな?
とにかく、その後担任が来たときには、教室には18人しかいなかったんだ…
「一ノ瀬…
説明してくれるか?」
担任の先生が、呆れ顔で紘佑に尋ねる。
まぁ普通尋ねるよな…
クラスの半数がいないんだから…
「えぇーっと、翼と侑也と龍二と良介、あと大吾と進と直人が里美に喧嘩を挑み、里美が正当防衛で撃退して保健室。
綾と咲季と知華と優が保険委員で付き添いだけど、運べないから力哉と謙と陸斗、明日香と真美、美優と千秋と幸と蘭と歩と未来が手伝いに行きました」
紘佑は、すらすらと答え、ため息を吐いた。