Sorcery Game
「ずいぶん楽しんでるね。」
な…
「どういうことだ!!
まだ時間はあるはずだろ!!」
紘佑の怒鳴り声が響き、水城と俊が前に出る。
水城は、今にも殴りかかりそうな感じだ。
俊だって、西洋風の銀色の鎧で体を包み、剣を構えている。
「時間?
あぁ、向こうの時間は不安定でね?
まぁいいじゃん!」
白髪の少年は、不気味に笑い、右手を挙げた。
ふ…
「ふざけんじゃねぇぞ!!
この糞ガキがぁぁぁ!!!」
まぁいいじゃん、その言葉にキレた水城がリュウ・ハドイルに向かって走っていってしまった。
すぐ後に、俊も続き、二人は拳と剣を振り上げた。
「あぁあ…
暴力はんた〜い!」
リュウ・ハドイルはそんな二人に冷たい視線を向け、挙げていた右手を円を描くように回した。
そして…
水城と俊は、跡形もなく消えてしまった。