Sorcery Game



僕の目に映ったのは赤茶色の天井だった。

少し頭を動かすと、高級ホテルのような壁や家具が目に入る。

天井にはシャンデリア、ベッドもふかふかで、壁に設置された二つの扉も高級そうな雰囲気を出していた。

僕は、ベッドからゆっくり起き上がると、扉に向かって歩き始めた。

今気付いたけど、絨毯も軟らかく、まるで芝生を踏んでいるかのようだ。

扉の前に辿り着いた僕は、その扉をゆっくりと開けた。

そこには、洗面台とトイレ、風呂が設置されていた。

床は大理石だろうか?

僕は部屋に戻り、もう一方の扉を開いた。


まぁ片方は出口だって思っていたから予想通りだ。

扉の外には、廊下があった。

床は赤い絨毯、並ぶ扉。

左右の突き当たりには、巨大な扉がそびえていた。

僕は、たった今出てきた扉を振り返った。

金文字で、柴田諒と書かれている。

そうか…

ここは由紀の支給品エリアロープを使って作り出した空間なんだ。


僕は、左の突き当たりの扉を見た。

行ってみるか…


< 40 / 77 >

この作品をシェア

pagetop