Sorcery Game
僕の目に映ったのは赤茶色の天井だった。
少し頭を動かすと、高級ホテルのような壁や家具が目に入る。
天井にはシャンデリア、ベッドもふかふかで、壁に設置された二つの扉も高級そうな雰囲気を出していた。
僕は、ベッドからゆっくり起き上がると、扉に向かって歩き始めた。
今気付いたけど、絨毯も軟らかく、まるで芝生を踏んでいるかのようだ。
扉の前に辿り着いた僕は、その扉をゆっくりと開けた。
そこには、洗面台とトイレ、風呂が設置されていた。
床は大理石だろうか?
僕は部屋に戻り、もう一方の扉を開いた。
まぁ片方は出口だって思っていたから予想通りだ。
扉の外には、廊下があった。
床は赤い絨毯、並ぶ扉。
左右の突き当たりには、巨大な扉がそびえていた。
僕は、たった今出てきた扉を振り返った。
金文字で、柴田諒と書かれている。
そうか…
ここは由紀の支給品エリアロープを使って作り出した空間なんだ。
僕は、左の突き当たりの扉を見た。
行ってみるか…