Sorcery Game
「俺と一戦交えようってのか?
おもしれぇ!!
蒲焼きにして食ってやらぁ!!」
俺は、俺を丸呑みにするような勢いで突っ込んでくるウツボモドキの口に狙いを定めた。
パン!!
乾いた音が夕暮れの砂浜に響き、銃弾がウツボモドキに飲まれる。
今だ!!!
俺は爆発する様子をイメージした。
ボフン……
微かに爆発音が聞こえ、ウツボモドキは動きを止めた。
いや、爆発の衝撃が脳にまで達したのかもしれない。
とにかく、ウツボモドキは絶命していた。
半端無いでかさだな…
これなら当分食い物には困らねぇか…
俺は、日が暮れていく島を見渡した。
そういえば、この島どんだけでかいんだ?
砂浜だけでも、海岸線から500mはあるし、その向こうには森や山、左右を見ても砂浜がずっと続いているだけ…
俊は無事に辿り着けるのか?
俊が言うには、近藤誠がが空間移動系の能力らしく、俊だけでも速く行った方が結果的に早いらしい。
俺は走っていくって言ったんだけどな…
まぁいい…
日も暮れたし、寝るか…
俺は、生臭いウツボモドキから少し離れ、砂浜に横になった。