貴方だけ。
犯人は調べていくうちに段々とはっきりしていって...


信じたくなかったけど、それはお母さんだった。


お父さんと結婚したのは財産目当てで、結婚して半年で私を産んで、その一年後にお金を持って私は家に置いて逃走。


お父さんは本当にお母さんが好きだったって。


なのにその気持ちを利用して、お母さんは...っ


「真凛、学校は楽しいか?」


「ええ、皆さんとてもお優しくて、お友達もたくさん出来たんですよ。
お勉強の方は...分からない所が多々ありますが。」


私が苦笑いで言うと、


「分からない所があれば友達に聞けばいい。
それでも分からなかったら私に聞きにおいで?」


お父さんが微笑んだ。


ああ、好きだな。


お父さんのこの顔、笑顔。


すごく気持ちが楽になって、私まで笑顔になれる。


落ち込んでる時も、お父さんのおかげで元気が出る。


すごい...何かの魔法みたいで。




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