じみっくげーむ
げーむすたーと
『はぁっ…はぁ…』
あわただしく廊下を走る私の足音が響く
ガラッ!!
「きゃぁッ!?」
え…
方針状態な私の目に映っているのは…
「最悪…信じらんない!!」
使われていない教室の隅で、綺麗な女の人と身を重ねていた学校のアイドル的存在な同級生の桐谷 櫂くん…
ドンッ
『きゃッ…』
勢いよくその女の人は教室を飛び出していった
「はぁ…いい所だったのに」
と頭をかく櫂くん
「…確か佐伯 麻佳?またこの教室来てたんだ?」
『え…知ってたの…?』
「うん…どーせ俺の兄貴見に来てるんだろ?」
『え……ちっちちちがうょ!!』
「ふーん?」
と 乱れた服を直す櫂くん。
……窓からよく見えるのは校庭
いつもここから見るのは 野球部の桐谷 悠 先輩。
かっこよくて…
優しくて…
「やっぱりな…」
目の前が暗くなった。
ふわっと爽やかな香りが私を包んだ
『!!!!??』
柔らかい感触に目を見開いた
これって…
キス……?
「なんで兄貴なんだよ?」
『え……?』
「……何でもない。」
『あ…はぃ…』
「そうだ。今度さ 家こねぇ?」
『へっ??』
「兄貴の写真やるからよ。」
悠先輩の…写真…
『欲しい!!!』
自然と笑顔になる
「ぢゃあ明日な?」
『うん!!!』
ぢゃあなって一言を残して教室から出ていった櫂くん。
櫂くんと話したのは今日が初めてで…
少し緊張したけど…
なんか 話していると楽しかった
悠先輩とも…こんな風に話せるようになるのかな……
……あッ
私のファーストキス…
………キスってあんな感じなんだぁ…っッて違う違う;
最悪だぁあ…
好きでもない人と………
家に帰ってベットに顔を沈めてため息をついた。
今日も格好よかったな……
悠先輩……
明日わ悠先輩の写真くれるって櫂くん言ってたなぁ…
楽しみだな…