私の恋and事件簿♥
兄貴は「頑張ってるか?」と、近付いて来た。



「うん。てか、今は従兄って約束だからね?忘れないでよ!」



「わかってますとも」



兄貴は父親や祖父の存在を隠してないけど、私は隠したい。

けど、苗字を考えれば難しく、“従兄”という理由を考えた。



「主任、お知り合いですか?」



私が鼻をズズッと啜った瞬間、兄貴を凌ぐほどの長身のイケメンが現れた。

…モデルさんみたい…。

私が見とれてると、兄貴が「従妹だ」と、私を紹介した。



「野神苺愛です。【木ノ島消防署】で、今日から機関員として働く事になりました。よろしくお願いします」



私は軽く頭を下げた。
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