私の恋and事件簿♥
「俺からもよろしく頼むよ」と、兄貴が言う。



「…“新人”か。まぁ良い」



すると、低い声でウザい発言が聞こえて来た。

…“新人”じゃダメなわけ?!



「山下北斗。6年目で、異例の出世を遂げて、今日から刑事課に配属されたんだ。仲良くしてやって;;」



私と山下さんの間に流れる重い空気に苦笑しながら、他者紹介をした兄貴。



「“新人”は貴方もなんですねー?(笑)」



私は憎たらしい笑顔を見せながら、鎮火寸前なのを確認し、蛇口レバーに手を添えた。



「放水止め」



「“放水止め”了解!」



私はレバーを閉めた。

ホースを丸める塚本さんたち。
< 11 / 330 >

この作品をシェア

pagetop