私の恋and事件簿♥
消防士は立派な仕事。

警察官だって同じだ。

でも、消防士は憧れで出来る仕事じゃない。

警察官もそうだし、比べ物にはならない。



「2人が…かっこよかった…」



けど、炎の中で犯人と向き合う2人に刺激を受けて、父親の作ったレールを進むのも、悪くないって、父親を越える警察官になるのが、私には正しいと思えたんだ。

何かに理由を付けて、私は父親から逃げたんだ。

非番でも休みでも仕事に行く父親を見て、寂しかったんだ。



「苺愛ちゃん…っ」



片桐さんは涙を流しながら私の手を握り、「応援するよ」と答えた。
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