私の恋and事件簿♥
パソコンと睨めっこしてると、「苺愛ー!」と、私を呼ぶ声が聞こえて来た。

女の人の声だ。



「んー…?」



私は掛けていた眼鏡を外して立ち上がった。

振り向けば、自分の態度を改めて、「ごきげんよう」と、着物の襟元を直す母親が、近付いて来て居た。



「何してんだ?;;」



母親に気付いた兄貴も立ち上がる。



「皆さん、はじめまして。
野神賢と苺愛の母でございます」



母親が頭を下げれば、フロア全域の、関係ない人たち全員が立ち、頭を下げた。

…警視総監の嫁、侮るなかれ;;

私は頭を抱えた。
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