私の恋and事件簿♥
「賢、ネクタイが歪んでますよ」



「あー、はい;;」



母親は頭を上げるなり、兄貴の身なりをチェック。

私には「髪を結いなさい」なんて言って来た。



「はい;;」



私がヘアゴムを束ねると、「可愛いわ。さすが“美し過ぎる警察官”」なんて、流行りに乗せたセリフを言う。

…別に“美し過ぎない”ですがね…;;

私は母親に呆れ、北斗に目を向けた。

北斗は苦笑いをしながら、私を見る。



「あら、北斗さん。今日も素敵ですわね!」



母親は北斗がお気に入り。

私に用があった筈なのに、今や目をキラキラさせて、北斗を見つめてる。
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