私の恋and事件簿♥
…居ますとも!

本人の隣にね!

私はジャケットを脱ぎ、ワイシャツの右の袖だけ捲り、箸入れの蓋を開けた。



「野神ちゃん、何で右腕だけ?
何か、時代劇みたい(笑)」



田皆さんが私を見て笑う。

私は「私にも簡単には見せられない傷があるんですよ!」と、胸を張って言った。

見せられないのは、恥ずかしいからとか、そんな理由じゃない。

人の気分を害したり、同情をされたくないから。



「大切な人を守った、大切な証なんです!」



そう言った刹那、小泉さんと西さんが、声を揃えて、「あー!!」と、叫んだ。
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