私の恋and事件簿♥
私は“仕方ないかな?”と思いながらも、兄貴のお尻を叩き、お茶を啜る。



「美味しっ」



日本茶やコーヒーを飲めるようになったのは、消防学校に入った頃から。

それまでは、ココアや紅茶ばかりだった。

お茶やコーヒーを飲む度に、私は大人になったと感じる。



「さー!午後も頑張りますか!」



私はお弁当を片付け、気合いを入れる。



「すいません、公報の矢田ーヤダーですが」



すると、公報部の矢田さんという人が来た。

私は「なんでしょうか?」と立ち上がり、応対した。



「マジだ…」



「何がですか?」



だが、矢田さんは私を見て、あんぐり顔だ。
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