私の恋and事件簿♥
「僕らが捕まえた賭博容疑の犯人が、この管轄の暴力団の指示だと供述しまして。菊井は小さい署です。なので、【木ノ島警察署】の刑事科、皆さんの力をお借りしたいのです」



「…沼田。係長を呼べ」



北斗はお茶を運んで来た沼田さんに顎で係長室を指しながら言う。

沼田さんは「はい!」と、走る。

暴力団の摘発など、大きな事は、係長が許可を出し、管理官たちから了承を得ないといけない。

部屋から出て来た係長は、小日向さんに「懐かしいな」と感慨深げに挨拶を済ませて、資料を見た。

小日向さんは「急に申し訳ありません」と、頭を下げた。
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