私の恋and事件簿♥
この人たちは、管轄内の見回りだけじゃなく、私たち刑事に就いても仕事をしてくれる。

この人たちあっての、私たち。

前年度まで、私がしてた仕事でもあるけどね。

私は車に乗り込み、エンジンを掛けて、無線機のスイッチを入れた。



「待たせた」



兄貴が乗ったのを確認し、現場へと向かう。

兄貴はパトランプを設置、無線で消防局と交信を始めた。

…懐かしいな、火事場…。

署から近い現場。

私は車から降り、桜山さんが見当たらない為、塚本さんに近付いた。



「野神ー!本当に刑事になったんだな!」



塚本さんはメガホンを持ちながら、私の出世を、自分の事のように、「良かったな」と、喜んでくれた。
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