私の恋and事件簿♥
千葉さんは兄貴に「久々!」と手を上げながら、私のデスクへと近付いて来た。

デスクに置いてある新聞を見て、「これ今朝、見た!」なんて、明るく言ってるけど、目線は資料を見てる北斗と勅使川原さんに向いてる。



「俺にはわからんねぇ。好きな女以外のヤツとベッタリなんて」



「別に“ベッタリ”ではないかと…」



ちょっと悔しさを感じながら言い返した。

“私みたいにくっついてないもん!”と、思ったからだ。

ボディタッチはしてない。

妬けちゃうのは、事実なんだけど、“ベッタリしてない”と思い込むしか、感情のコントロールは出来なかった。
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