私の恋and事件簿♥
私は「行きましょう」と、カウンターを越え、廊下に出た。



「北斗!愛しの彼女、借りてくな!」



千葉さんはふざけてニヤニヤと笑いながら言う。

私が「千葉さん!」と、軽く怒ると、「ごめんごめん!」と、千葉さんは私の元へと来た。



「別に…“愛しの彼女”ではないんでどうぞ」



私の体が固まった。

いつもの私なら、「素直じゃないね!」なんて言ってたけど、言えない。

兄貴は「…は?」と乾いた声で言いながら立ち上がる。

千葉さんが「まぁまぁ」と、兄貴を宥めに行く。



「ふーん。そんなもんなんだ。
よーく、わかった!」



でも、千葉さんの目にも、怒りは感じる。
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