私の恋and事件簿♥
兄貴の力と、私の勢いが反発し合い、破れた左腕の袖。



「火傷……?」



私の腕の痕を見て固まる勅使川原さん。

兄貴は「わりぃ…」と謝りながら立ち上がり、落ちたジャケットを掛けて来た。

みんなも、私の腕の痕を見て固まってる。



「…この痕が悪いの…?」



「……苺愛?」



思わず出たセリフに、兄貴が「何、言ってんだ?」と、肩を揺すって来る。



「この火傷の罪悪感で、私と付き合ってたの…?もう時効だと思って、態度を変えたの…?」



「苺愛、止めるんだ!!」



「事実だから北斗は言い返して来ないんでしょ――っ!?
だったら私は…、北斗もこの腕もいらないよっ!!!!」



私はテーブルを飛び越え、店を出た。
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