私の恋and事件簿♥
ジャケットを店員さんから受け取り、羽織りながら店を出る。



「「苺愛ちゃん…」」



しばらく歩いた場所に、暗い表情で私を呼ぶ千葉さんと織姫さん。

オマケに、佐々木さんまでもが居た。



「……っ……」



止まってた涙が溢れ出す。



「織姫さ、ん――ッ!」



私は織姫さんの胸に飛び込んだ。

息子の彗ースイー君を抱いてる千葉さんが頭を撫でる。



「気になって来てたの。馬鹿な弟がごめんね…」



織姫さんは悪くないのに、私のヒステリックなせいで、謝らせてしまった。

佐々木さんが近付いて来るのを、織姫さんの肩越しに見ながら首を振る。
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