私の恋and事件簿♥
私は走って救急車に飛び込んだ。

…私は馬鹿だ…私は馬鹿だ…。

挙動不審な私に、戻って来た松井さんが「大丈夫…か?」と、引き気味に訊いて来た。

私は「ゼンゼン、ダイジョウブデスヨ!」と、片言で返事を返し、市ヶ谷さんが受け入れの手配をした病院へと向かった。

出血は目立つモノの、命に別状はないらしい。

事件の発端は、兄妹3人による喧嘩。

私は兄貴と歳が離れてるせいか、喧嘩という喧嘩をした事がない為、“こんな兄妹も居るんだ…”と、不思議な気持ちになった。

兄貴は私が理不尽に怒っても、「苺愛は仕方ないなー」って流すから、絶対に、こんな喧嘩は起こらないだろう。




< 21 / 330 >

この作品をシェア

pagetop