私の恋and事件簿♥
私は悲しみと、この考えしか浮かばない自分への怒りに、横にあった椅子を蹴飛ばした。



「私は警察官なんです――ッ!!
市民を守る!誰も危険に晒らしたくない!でも、時は私や誰かが犠牲にならなきゃいけない!
だから再度、皆さんに伺います!
嫌な人は今すぐここから出て下さい――っ!!!!」



私は涙目になりながら叫んだ。

北斗と兄貴が後ろに振り返る。

すると吉瀬君が、「ちょっと良いですか?」と手を上げた。

私は顔を資料で隠しながら、「どうぞ」と、立ち位置を譲った。

吉瀬君は「すいません」と、申し訳なさそうに出て来た。
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