私の恋and事件簿♥
…誰に行かせる?

私は後ろへ振り返る。

でも、最悪な事を想定すると“行って”と言えない。



「みんなは行って?私、行って来るから」



本当なら、兄貴か北斗のどちらかと行きたい。

でも、道に迷ってた時に別れ道にぶつかった時、2人でいたら、左右に別れるよね?

私なら、そうする…。



「北斗。行って…」



答えは二つに一つ。

迷っても仕方ない。



「わかった…」



私はみんなを見送る。

北斗とガッチリと手を握り、ゆっくりと離した。

…大丈夫。

私たち2人は、大丈夫――…。




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