私の恋and事件簿♥
私はムスッとしながら歯を食い縛った。

…撃たない。

そう、心でリピートしながら。



「望みは何!!」



「あいつが死ぬ事だ!!」



「生きて償わせなさい!!」



「子供は死んだのにか――!」



これでは挑発してるだけだ。

私は撃たれた人を下げさせ、SAT隊と立て籠り犯を囲んだ。



「犯人を殺すなら、私たちを倒してから行きなさい。武器はありません。抵抗もしません」



「「「……」」」



「警察として、ご家族様に苦痛を与えるなんて、不甲斐ないです。守れず、事件を長引かせてすみませんでした。私たちも犯人と同罪です」



私は頭を下げて、腰に巻いた銃ホルダーを外し、床に置いた。
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