私の恋and事件簿♥
「…止めよう。この人には敵わない。涙も似合わない人だ」



「でも…!」



「このままだと、私の娘を殺した犯人と、俺たちは同類になってしまう。いつか子供たちを抱き締める手を、汚してはいけないんだ」



「そうだろ?」と付け足しながら、私を見て来る主犯の人に、小さく微笑みながら頷いた。



「ほら、銃を渡そう」



7人は私に銃を渡して来た。

SAT隊が連れて行く中、主犯の人は「もう止めよう!」と、3階に居る仲間に叫んだ。

納得がいかなさそうな仲間たちは「何でだよ!!」と、人質や兄貴たちをそのままに、1階へと降りて来た。
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