私の恋and事件簿♥
結婚してから、北斗がゴミ出ししかしなくなったから、家事をする時間が足りないのだ。

ハヤシライスを食べながら、私は住宅情報誌を開いた。

ここより広い部屋を探す為だ。



「いただきます」



私は気に入る物件に赤丸を付け、ページの端を折ってると、ようやく北斗が来た。

Tシャツにジャージと、オフモード。

小皿にサラダを取り分けて渡すと、欠伸を漏らしながら「サンキュー」と受け取る北斗。

私は早く寝れるように、「お風呂、一緒に入る?」と訊いた。

北斗は私より先にお風呂に入る事がない。

私たちがまだ付き合ってる時に、浴槽内で眠って溺れてしまい、寝ていた北斗に叫んで助けて貰った事があるからだ。
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