私の恋and事件簿♥
「美味しいね」など、必要最低限の会話だけで、ほぼ無言の私たちは、あっという間に食べてしまった。



「すいません。コーヒー」



コーヒーをもう出して貰おうと、店員さんに声を掛ける。

窓から入る陽射しが私たちを照らし、床に陰を作る。



「いつか、ここにもう1人…」



何て、考えてしまった。

北斗は「何が?」と、理解してないようだ。

嬉しいような、寂しいような。

私は首を振り、出て来たコーヒーに砂糖を入れた。



「2人で居る時間は落ち着くね」



「ここが家ならもっとな」



私は北斗を見つめながら頷いた。
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