私の恋and事件簿♥
「お願いに上がった身分なのに、本当にすいませんね…」



「気にしないで下さい。それより、“お願い”とやらを聞かせて頂けますか?私でお役に立てるかは、わかりませんけど;;」



私は後頭部に手を当て、小さくペコペコする。



「貴方の活躍については、テレビや新聞で拝見しました。私のお願いは、近くの交番では、断られまして…」



おばあちゃんの相談は、近所の空き地に溜まる暴走族らしい。

連日のバイク音や声が夜中まで続き、寝れないみたいだ。

注意しに行った近所の男性は、暴行されて入院中。



「もう、貴方に頼る事しか出来なくて…」



私はノートに控える為の手が止まった。
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