私の恋and事件簿♥
私が最後の1人が乗ったのを見届けてると、おばあちゃんが近付いて来た。



「ありがとう…ありがとうね…」



「動くのが遅くなってごめんなさい。これからも、こちらの平和を祈り、パトロールを強化させますから」



私は泣いてるおばあちゃんの前に屈み、手を握った。

おばあちゃんは何度も「ありがとう…」と言って、近所の方々に手を引かれて帰って行く。



「良かった…。ね、北斗!」



「そうだな。ねみぃけど…」



北斗は大きな欠伸をしながら、車に乗り込んでしまった。

私も北斗から伝染したであろう欠伸を漏らし、車に乗る。
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