私の恋and事件簿♥
「うーん。体重は5キロしか増えてないし、食べ過ぎとは思わないよ」



「そうですか…(笑)」



どうやら沼田さんの発言は当たりそうもない。

私は“しめしめ”と思いながら、受け取ったティッシュでお腹を拭き、ワンピースを下げた。



「あまり無茶はしないようにね」



「はい!ありがとうございました」



私はお腹を撫でながら、診察室を出た。

待合室には、私と同じ位の妊婦さんが旦那さんと居た。

…私も北斗と来たいなぁ。

無理だけどね。



「山下さーん」



「あ、はい」



私は慌てて立ち上がり、会計をしに、受付へと向かった。
< 329 / 330 >

この作品をシェア

pagetop