私の恋and事件簿♥
穏やかな容姿ながら、気の短い寺門さんや広末さんが「野次馬を見えない場所まで退けましょう!」と、少し怒ってる。



「何してる!圧力15でやれ」



署長が消火方法を決めた。



「15…?」



人の骨まで砕くような勢いの水圧だ。

私は驚きながらも、「圧力15了解!いきます!」と、レバーを引いた。

燃料に引火する前に、消すつもりだろう。



「野神、覚えとけよ?
泡放水だとまんべんなく水は広がるであろう。けどな、燃料に引火したら負けるんだ。この場合、圧力の高いストレートの方が消える。機関員も、勉強して行こうな」



「はい…」



私は勢いの失くした炎を見つめながら頷いた。
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