私の恋and事件簿♥
民家から立ち上がる炎。

救急隊が、怪我人の受け入れ準備をしている。



「火元は聞いたか?」



遅れて来た署長に声を掛けられ、私は「まだです」と言う。



「これは臭うな…」



署長は意味不明な発言をしながら、小隊長2人を集めて、何かを話してる。

…臭うのは仕方ないでしょう。

火事場なんだから…。

私は花粉症で鼻づまりを起こす鼻を指で擦りながら、駆け付けて来た【木ノ島警察】と書かれたパトカーや覆面を見た。

覆面の1台から降りて来た男、野神賢ーノガミケンー、我が兄貴に会釈した。

兄貴は9歳上で、優秀。

【木ノ島警察署】の若手エースであり、刑事課の主任だ。
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