さくらんぼ、ひとつ。
ガラ・・
あたしは息を整えると、
ゆっくりと教室のドアを開けた。
もうすでにみんなは
それぞれの席に座っていた。
あたしは急いで自分の席についた。
「バテちゃった?」
椅子に腰を下ろすと、
逆隣の山本くんが
意地悪そうに微笑んで言った。
「バテてないよっ
運動部をなめちゃだめだからね?」
「はいはい!」
山本くんは満面の笑みを浮かべた。
・・・どきっ
あ~だめだあたし!!
笑顔にだまされちゃダメ!!
いけない、いけない!!
でもな、山本くんは
あたしの理想と
ピッタリだったりするんだよな
背が高くて、走るの速くて、
ちょっと意地悪なとことか・・
でも違う!好きじゃない!
うん。好きじゃない!!
あたしは自分にそう言い聞かせた。
知り合って2日目だもん。
ほら、山本くんにも裏があるかもしれないし・・・!
あたしは気を紛らわそうと、
机の中から文庫本を取り出した。
本を買ったときについてきた、
きれいな桜色のしおりをはずして
あたしは本を読み始めた。
『こんなに君のことが愛しい。
これって恋なのかな?』
その1フレーズを読み終わったあと、
あたしは本を勢いよく閉じた。
最近までは何気なく読んでいた本なのに
ちょっと読むだけでなんか…だめだ。
顔が熱くなってくる~っ
どうしちゃったのあたし!?
あたしは息を整えると、
ゆっくりと教室のドアを開けた。
もうすでにみんなは
それぞれの席に座っていた。
あたしは急いで自分の席についた。
「バテちゃった?」
椅子に腰を下ろすと、
逆隣の山本くんが
意地悪そうに微笑んで言った。
「バテてないよっ
運動部をなめちゃだめだからね?」
「はいはい!」
山本くんは満面の笑みを浮かべた。
・・・どきっ
あ~だめだあたし!!
笑顔にだまされちゃダメ!!
いけない、いけない!!
でもな、山本くんは
あたしの理想と
ピッタリだったりするんだよな
背が高くて、走るの速くて、
ちょっと意地悪なとことか・・
でも違う!好きじゃない!
うん。好きじゃない!!
あたしは自分にそう言い聞かせた。
知り合って2日目だもん。
ほら、山本くんにも裏があるかもしれないし・・・!
あたしは気を紛らわそうと、
机の中から文庫本を取り出した。
本を買ったときについてきた、
きれいな桜色のしおりをはずして
あたしは本を読み始めた。
『こんなに君のことが愛しい。
これって恋なのかな?』
その1フレーズを読み終わったあと、
あたしは本を勢いよく閉じた。
最近までは何気なく読んでいた本なのに
ちょっと読むだけでなんか…だめだ。
顔が熱くなってくる~っ
どうしちゃったのあたし!?