愛しているから、さようなら!【BL】
【12.掃除当番】
今週、僕らの班は、
玄関前の掃除当番だ。
放課後、掃除を終えた僕は
同じく当番の拓真と一緒に、
全員分の箒を集めて片付けに向かっている
何故かというと、
彼がそうしたいと言ったからだ。
僕にもよくわからない。
班の人数は6人。
箒も6本。
彼が無理矢理5本抱えて、
自分で使っていた物しか持っていない僕は
ちょっと手持無沙汰だ。
手伝おうとしても、こっちに寄越さない。
逆に僕の分まで持とうとして来る。
というか、今奪われた。
……あれ、僕いらなくない?