愛しているから、さようなら!【BL】
【13.変わる目線】
「……伸びすぎじゃない?
昨日より5cm位伸びてない?」
「さすがにそこまで早くない!」
どう考えてもおかしい。
並んで歩いて、首の角度を変えずに
視線を合わせて会話するのが困難だ。
少し前までなら、
ほぼ変わらない高さだったのに。
「お前が直視してなかったからだろ?」
「見てるよ、ガン見だよ」
今もなお、彼の目をガン見中。
最近は、
見つめあっても喋れるようになった。
「いや、現実を」
……見てる。
はずだ。