愛しているから、さようなら!【BL】
ようやく唇が解放される頃には、
もう、走った後並みに息が乱れている。
なんだか、
いつもよりも消費してる気さえする。
馴れない事はするもんじゃないな。
「順也が気持ちよくなってても
意味無いじゃん」
からかうように言う彼は、
それでも満足そうだ。
さっきとは逆に、
今度は僕がベッドで転がっている。
彼のように動き回ってはいないけれど。
「何か飲む?」
「……ん」
恥ずかしさに耐えられなくなると、
いつも僕は喉が渇いたとか言って、
ちょっと落ち着く時間を作る。
それを彼も解っていたらしく、
今日は自分から持ち出してきた。
「じゃあ持ってくるから」
待ってろと、顔を隠す僕の腕に唇を落とし
スキップしながら部屋を出て行った。
そしてリズミカルに階段を下りる音。
……ちょっと待て。
成長痛どこ行った?!
……ま、楽になったのならいいか。