愛しているから、さようなら!【BL】
「どうせ厚着するだろ?
ちゃんと見えない所だけにするから」
「……や、そういう問題じゃ、っ」
旅立ち前夜。
何故だか僕は、拓真によって
ベッドへと引きずりこまれている。
そして彼の言う見えない部分に、
丁寧に唇を落とし続けられる。
そういう事なら、一昨日
思う存分したはずなのに。
それより前にも、頻繁に。
なのにこれは、一体どうしてなのか。
ここは彼の部屋だし、
例のごとくご両親は留守だ。
場所的には問題は無い。
しかし。
「……明日、早いんだけど」
「知ってる」
……じゃあなんで?