愛しているから、さようなら!【BL】


牛乳を持って戻ると、
彼は机に片手をついて、
反省のポーズを取っていた。


「……何してるの?」

「怒らせたからさ、反省中」

まんまだったか。



「……ごめんな?」

「別に、もういいよ。
 ほら、背、伸ばすんだろ?」

コップを渡すと、
彼は礼を言っていっきに飲み干した。



「とにかく、誰が相手でも
 いきなりあんな不意打ちは駄目だろう」

「あ、やっぱり?俺もそう思った」

思ったんなら、しなきゃいいのに。
彼はそんなに僕を困らせたいのか?

……いや、悪気は無いんだ。
きっと、思ったのもやった後だったんだ。

そう思っておこう。



「じゃあ、今度は聞いてからにする」

「うん。そうしたらいいよ」



「なあ、もう1回していい?」

「本番に取っておきなさい」


今日はもう、これ以上は無理だ。



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