愛しているから、さようなら!【BL】
彼を好きになって、周りからは、
付き合いやすくなったと言われた。
少しでも彼につりあう様にと
そう思っているからなのだろうか。
そうして少しずつ、
やっぱり僕は彼に変えられていく。
好きでいられるだけで、今まで通り
傍にいられればそれでよかった。
だけど、ある日の事だ。
彼は、好きな人が出来たと言った。
今まで遊びやスポーツにばかり夢中で、
そんな事に興味は無いのだと思っていた。
いつも一緒にいたのに、
そんな人が居るとは気付けなかった。
だけど、それはそれで別によかった。
僕は何も、期待していないからだ。
彼が好きな人と結ばれるなら、
一緒になって喜んでやれる自信もあった。
落ち込む彼を見るよりは、ずっといい。
なのに、彼は言った。