愛しているから、さようなら!【BL】

「それでさ、今日そっち泊まるか、
 お前が家に止まってけってさ」

「何それ、聞いて無いよ」

初耳だ。

「でも親は、そっちに話してるって」

……じゃあきっと僕に言い忘れてるんだ。
もしくは、言わなくても大丈夫だろうと思ってるのか。

心の準備が欲しいのに。


「で、どっちがいい?」

「家においでよ。
 その方がご飯も楽だし」

いちいち運ぶのも行き来するのも面倒だ。
きっと彼はそう思うはず。

「えー、誰もいないんだからさ、
 家ではめ外さない?」

「外さないよ」

無理。絶対無理。2人きりで一晩とか。


まだ彼は不満そうだけれど、
とりあえず今日は家に泊まりで決定した。

……次は彼の家と、決まってしまったけど

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