愛しているから、さようなら!【BL】
【4.馬肉で消えるらしいアレの練習】

「そういやさ、
 俺、傷つきっぱなしなんだけど」

「え、何が?」

学校帰りに、家に遊びに来た彼は
突然そんな事を口にした。


「先週さ、俺の事置いて帰ったじゃん?」

「でも、ちゃんと家までついて行ったよ」

「いや、あの時は元々一緒にいる予定だったんだよ」

何だよそれ、屁理屈か?


「だからさー、俺のお願い聞いてください」

「……また?変な事言わないでね?」

めちゃくちゃだとは思いつつも、
僕は彼の頼みを断る事が出来ない。
バカでもいい。
惚れた弱みというものだろう。


「なんなら、俺にもやり返していいから」

……一体、何をする気なんだ。

< 24 / 150 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop