愛しているから、さようなら!【BL】
【4.馬肉で消えるらしいアレの練習】
「そういやさ、
俺、傷つきっぱなしなんだけど」
「え、何が?」
学校帰りに、家に遊びに来た彼は
突然そんな事を口にした。
「先週さ、俺の事置いて帰ったじゃん?」
「でも、ちゃんと家までついて行ったよ」
「いや、あの時は元々一緒にいる予定だったんだよ」
何だよそれ、屁理屈か?
「だからさー、俺のお願い聞いてください」
「……また?変な事言わないでね?」
めちゃくちゃだとは思いつつも、
僕は彼の頼みを断る事が出来ない。
バカでもいい。
惚れた弱みというものだろう。
「なんなら、俺にもやり返していいから」
……一体、何をする気なんだ。