愛しているから、さようなら!【BL】
【5.告白の、言葉】
「どんな告白だったら惚れる?」
「なに、突然」
ベッドに腰掛ける僕に、
床に座る彼が聞いてきた。
最近は、なるべく立っては
彼の隣に並ばないようにしている。
徐々に合ってくる彼の目線の高さが憎らしいからだ。
登下校時も、なるべく目を逸らして歩く。
前を向くのは当たり前だから助かる。
「ちょっと参考にしたくて」
「告白前に好意を持たれてるかが
重要なんじゃないの?」
「……それはそうだろうけどさ。
どんなのだったらOKしたくなる?」
例えば。でいいんだよ。場所とか、
こだわった方がいいかな?と、
そんな事を尋ねてきた。
「僕だったら、人気の無い方がいいかな」
「それは考えてる。
なるべく人目につかない所でって。
何かさ、シチュエーションとか無い?」
……シチュエーション……どんなだろう。
っていうか僕にそんな事を聞いても、
女の子の感性には程遠いのではないだろうか?
「何で僕に聞くの?」
「まあ、参考までに」
一番聞きやすいし。と彼は言う。