愛しているから、さようなら!【BL】
「……場所とかそんなんよりも、
ただ、好きってただそれだけでも
言って貰えれば嬉しい。か、な……」
それは本心だ。
親愛だろうが友愛だろうが、
彼に好きだと言って貰えるなら
それよりも嬉しい事は無い。
「そっか」
それだけ言うと彼は僕に向き合い、
まっすぐにこちらを見つめ、言った。
「ずっと好きだった。
俺と付き合ってくれないか?」
思わず呆けると、
彼はいつものようにニカっと笑い、
「どう?今みたいなの、惚れる?」
「っ、いいんじゃないの?!」
僕はベッドに突っ伏した。
痛い。