愛しているから、さようなら!【BL】

「……場所とかそんなんよりも、
 ただ、好きってただそれだけでも
 言って貰えれば嬉しい。か、な……」

それは本心だ。
親愛だろうが友愛だろうが、
彼に好きだと言って貰えるなら
それよりも嬉しい事は無い。


「そっか」

それだけ言うと彼は僕に向き合い、
まっすぐにこちらを見つめ、言った。


「ずっと好きだった。
 俺と付き合ってくれないか?」


思わず呆けると、
彼はいつものようにニカっと笑い、


「どう?今みたいなの、惚れる?」

「っ、いいんじゃないの?!」

僕はベッドに突っ伏した。

痛い。

< 31 / 150 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop