愛しているから、さようなら!【BL】
【6.告白された、した。】
隠れ寂しがり屋の彼は、
1人で下校するのを嫌がる。
それは小学校の頃からで、
その相手にはいつも僕を選びたがった。
確かに家は隣だけれど、
近所の友達はたくさん居る。
……どうして、僕なのだろう。
ちょっと期待を持った事もあったけれど、
そんな訳は無いのだと、独り首を振る。
と、ふいに声をかけられた。
「あの、さ。
ちょっといいかな?」
「別にいいけど」
何?と、話しかけてきた女子に問うと
ここじゃあちょっと……と、
促されるままに、
人のいない屋上へと続く階段の踊り場へと連れてこられた。