愛しているから、さようなら!【BL】
【2.セカンド!】
授業が終わり、
僕も、実は彼も帰宅部なので
いつも通りに一緒に帰るんだろうなと
帰宅準備をしていると、
女子数人に囲まれた彼の姿が目に入った。
……あの中に、
彼の思い人がいるのだろうか。
だったら、きっと両想いだ。
みんな楽しそうに笑っている。
もちろん、彼もだ。
じっと、見ていたら
彼がこっちに気づいたみたいだ。
「僕、今日はちょっと用があるから、
先に帰ってるね」
バイバイと手を振って、教室を出た。
「え、ちょっと」
彼が何かを言っているようだったけれど、
無視をしよう。
きっと、1人じゃ照れるとか、
緊張するんだろう。
……でも、がんばれ。