はちみつキャンディ

納豆飴

「またそのアメ食べてるの?」

親友の友夏が、あたしの持ってるアメの袋を見ていった。

「そうだよ、おいしいじゃん」

あたしはアメの袋を振った。

「食べる?」

「いらないっ。あたしは嫌いだもん」

友夏は両手を前に突き出してガードした。それで、絶対に食べたくないって顔をする。

「そう?おいしいのに」

あたしは首を傾げる。

「ったく、なんでそんなのがおいしいのよ?雅、舌おかしいんじゃない?」

「失礼ね、大丈夫です」

あたしは友夏をギロッと睨む。
途端に友夏は、イヤミをいうのをやめた。

「ふんっ!とにかく、あたしに勧めるのはやめてよね」

「わかりました、二度としませんー」

「そんなこといって、どうせまたやるのよね」

そうなんだよね。

いつも“二度としない”っていっておきながら、何日か経つとけろっと忘れて、また「食べる?」って聞いちゃう。


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