はちみつキャンディ
「ばいばーい」

友夏が手をふる。

「じゃあねー」

あたしも手をふりかえす。

ファミレスをでて別れた。

あたしは潤太の家に向かう。

潤太はマフラーをして家の前に立っていた。

あたしは潤太にかけよる。

潤太はあたしに気づいて走ってきた。

「みやびーっ」

「こんなとこでなにやってんの?」

潤太はあたしに抱きついてきた。

「雅のこと待ってたっ」

可愛いっ!

潤太の頬はばら色に染まっている。

きっとメールの返信をしてから、ずっと外で待っててくれたんだろうな。

今日は風が冷たいから、瞳が涙で潤んでいる。

「ほら、家のなかに入ろう。風邪ひいちゃうよ」

あたしがいった。

潤太は特別な家庭環境にある。

すっごく複雑。

とにかく、潤太は一人暮らしをしている。

3LDKのマンションに。

親が家賃と生活費を送ってくれてるらしい。

「うんっ」

玄関に入ると暖かかった。





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