はちみつキャンディ
「雅」

潤太はマグカップをおくと抱きついてきた。

「ん?なに?」

「好き」

あたしもぎゅっと抱きしめる。

腕のなかの小さな潤太からは

すごく・・・

なんていうんだろう

安心感?みたいなのが感じられる。

「大好き」

潤太はくりかえした。

「あたしもだよ」

「くー」

ってあれ?

潤太寝てるし!

まぁ、いっか。

さてベッドに寝かせよう。

風邪ひかれても困るし。

あたしは潤太をお姫さま抱っこした。

潤太をひきずるわけにはいかないでしょ?

それに、お姫さまっぽいし。

つか潤太軽すぎっ。

ちゃんとご飯食べなきゃだめだよ。

って、なんかお母さんみたいだな。

じゃあ、なりきって家事でもするかな。


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