連ねた愛哀逢い
20110405
あなたは今何を見ていますか。
一昨日誕生日を迎えたあなたは今何をしていますか。
返信を求めて、返信を願って、携帯を開いたり閉じたり。
返信がないことは分かっていながら。そういう人なのだと諦める気持ちもあっていながら。
もしかしたらをただひたすらに、想う。
ない、と。
誰かが、自分が、呟く。
呆れたように笑って、諦めたからこそ泣いて。
少ししてから、笑ったことにも泣いたことにも後悔して、言う。
『はじめからそんなことはなかったよ』
もう忘れてしまったのだろうか。
私が忘れることのできなかった何か。
忘れなければいけなかった何か。
幼子が母親を求めて泣くのに似た、欲しいものが手に入らなかったときに似た。何か。
呆れるばかり、携帯の電源が一つ、減る。
いったいいつまでそうしていたというのか。
忘れてしまえば良かったのか、そうすれば幸せになれたのか。
あの人が好きだという気持ちが消えることはないにも関わらず。
ずっと好きなのだというにも関わらず。
何故、それでも、手に入らないのだから。
もっと早いうちに諦められる強さを、どうかどうか、持たせてくださらんことを、遮二無二祈るばかり。
一昨日誕生日を迎えたあなたは今何をしていますか。
返信を求めて、返信を願って、携帯を開いたり閉じたり。
返信がないことは分かっていながら。そういう人なのだと諦める気持ちもあっていながら。
もしかしたらをただひたすらに、想う。
ない、と。
誰かが、自分が、呟く。
呆れたように笑って、諦めたからこそ泣いて。
少ししてから、笑ったことにも泣いたことにも後悔して、言う。
『はじめからそんなことはなかったよ』
もう忘れてしまったのだろうか。
私が忘れることのできなかった何か。
忘れなければいけなかった何か。
幼子が母親を求めて泣くのに似た、欲しいものが手に入らなかったときに似た。何か。
呆れるばかり、携帯の電源が一つ、減る。
いったいいつまでそうしていたというのか。
忘れてしまえば良かったのか、そうすれば幸せになれたのか。
あの人が好きだという気持ちが消えることはないにも関わらず。
ずっと好きなのだというにも関わらず。
何故、それでも、手に入らないのだから。
もっと早いうちに諦められる強さを、どうかどうか、持たせてくださらんことを、遮二無二祈るばかり。